2006年 02月 23日
市予算発表 |
18年度当初予算案がいっせいに報道された。ライブドア役員の逮捕や、オリンピックフィギュアスケートへの期待記事が巾をきかす中で、各紙ともに紙面を割いて、あの騒動が予算にどう反映されるかを市民に提供した。詳細に読み込む時間のない中で、ざっと見たところで、市民は「昨年より規模はどうなったか」「何が減らされ、その分はどこにまわったのか」「新しいことはなにか」「それらによって市民の生活はどのような影響を受けるのか」「市の方向づけはどうか」などを知りたいのではないかと考える。全体の丁寧さや見易さ分かりやすさでは朝日新聞だった。一般会計予算ではあるが、特別会計の規模も併記してあり、カット規模も一目瞭然であった。公共事業や人件費を抑制し、市民生活へのサービスが見直されることや、その中身としての新事業など共通する問題の紹介の流れも理解しやすかった。産経新聞は「改革元年出来は満点」と関市長に成り代わっての見出しでその中身がわかりにくい。が、私たちが関心をもっていた「公用車廃止による運転手などはどうなる?」に対して「配置転換対象が約1300人のうち、原則採用凍結の補填として690人を地域安全対策などに振り分けた」と数字の記載が見られた。ホームレス、保育所待機児童は?には毎日新聞が分かりやすかった。市税事務所の新設は以前から聞いていたが、これの功罪も見守る必要がある。ベースにあるマニフェストが主な役割を果たした結果であるが、果たして大阪市の未来像はこれで「満点」か?市会答弁でも常套句に使われる「財政の厳しい折から」であるが、これの抑制と生活保護費などの増加によるバランスを読売新聞が提起していた。私たちが日頃受ける相談からは、市民生活へのダメージもますます大きくなり、かなりの職場・職員にも大きな影響を与えることが見える。果たして本当にリストラになるのか、その結果をもってしか市民の声が届かないところに、大阪市の後進性がある。
一方、リストラどこ吹く風といわんばかりのこれまでの悪慣習に乗っかった事業も姿を変えて続いている。ペーパー上の「改革」が届かない「闇」はどうするのか。一例をあげれば、待機児童「数」だけの解消で保育所問題の解決にはならない。保育所の現場の実態が果たして子どもの安全・安心に繋がっているのか。通学児童の安全に匹敵する配慮がなされているか。かなり心配である。これらについては、順次問題提起していきたい。
最後に、「市民にわかりやすい公会計のしくみ、予算・決算書の作成」も「改革」の項目にあがっていたが、今年度の予算書はどう「改革」されているのか。報道を待ちたい。
一方、リストラどこ吹く風といわんばかりのこれまでの悪慣習に乗っかった事業も姿を変えて続いている。ペーパー上の「改革」が届かない「闇」はどうするのか。一例をあげれば、待機児童「数」だけの解消で保育所問題の解決にはならない。保育所の現場の実態が果たして子どもの安全・安心に繋がっているのか。通学児童の安全に匹敵する配慮がなされているか。かなり心配である。これらについては、順次問題提起していきたい。
最後に、「市民にわかりやすい公会計のしくみ、予算・決算書の作成」も「改革」の項目にあがっていたが、今年度の予算書はどう「改革」されているのか。報道を待ちたい。
by mihari-obz
| 2006-02-23 11:16