2013年 03月 20日
どんなルールも守らねばならないか? |
ある自治体在住の女性から電話があった。
25年ほど前の話である。押入れの古い書類を整理しようと開いてみたら、当時、中学1年生だった息子が教諭から受けた体罰事件に関するものだった。とても捨てる気になれないので、一緒に抗議活動をしてもらった人に返したい。という内容であった。
まだ、各学校にゴミ焼却場があった時代である。 ある日、息子はズボンなしで学校から帰宅した。
驚いた母が事情を聴きに学校へ出向いた。生活指導担当教諭の言い分は「××のズボンの幅は、校則で決められたものより1.5センチ狭い。何度も注意したが改めないので、脱がせて焼却場で燃やした。校則違反である」というものであった。
母一人子一人の生活であったから、そのズボンも知人からの古いデニムをもらったものだった。
涙なしでは読み返せない。また、押入れにしまい込んだとのことであった。
当時は校則で決めたことを生徒手帳に載せ、もっぱらそれを守らせるのが生活指導担当教諭だった。制服の下には白のカッターシャツ、その下には必ず綿のTシャツ(肌着)を着用しなければならない。女子はスカートの長さが床からナンセンチ、ネクタイの結び方まで図入りで示されていた。
その校則に生徒会の意見も生徒の声も反映されなかった。違反者には容赦なく体罰が与えられた。
当時の教育環境は単純には語られないが、教諭側の一方的なおしおきと見せしめが横行していた。
これを批判する活動や取り組みも盛大に行われ、「子どもの権利条約」批准などの流れを経て教育の場での体罰が否定されるようになった。その間の子どもたちの犠牲は計り知れない。
校則が社会常識や他の法規に反していることが見えず、学校の場では厳守することが最優先されるという非教育的なことが行われていたのである。
条例や規則さえつくれば違反者を処分できるというやり方に繋がらないだろうか?
市の条例・規則や地域活動協議会の規約は誰が作成に参加し、誰のために制定されたものか、なんのために条文が決められたのか、やがては自分たちに返ってくることになるはずである。
25年ほど前の話である。押入れの古い書類を整理しようと開いてみたら、当時、中学1年生だった息子が教諭から受けた体罰事件に関するものだった。とても捨てる気になれないので、一緒に抗議活動をしてもらった人に返したい。という内容であった。
まだ、各学校にゴミ焼却場があった時代である。 ある日、息子はズボンなしで学校から帰宅した。
驚いた母が事情を聴きに学校へ出向いた。生活指導担当教諭の言い分は「××のズボンの幅は、校則で決められたものより1.5センチ狭い。何度も注意したが改めないので、脱がせて焼却場で燃やした。校則違反である」というものであった。
母一人子一人の生活であったから、そのズボンも知人からの古いデニムをもらったものだった。
涙なしでは読み返せない。また、押入れにしまい込んだとのことであった。
当時は校則で決めたことを生徒手帳に載せ、もっぱらそれを守らせるのが生活指導担当教諭だった。制服の下には白のカッターシャツ、その下には必ず綿のTシャツ(肌着)を着用しなければならない。女子はスカートの長さが床からナンセンチ、ネクタイの結び方まで図入りで示されていた。
その校則に生徒会の意見も生徒の声も反映されなかった。違反者には容赦なく体罰が与えられた。
当時の教育環境は単純には語られないが、教諭側の一方的なおしおきと見せしめが横行していた。
これを批判する活動や取り組みも盛大に行われ、「子どもの権利条約」批准などの流れを経て教育の場での体罰が否定されるようになった。その間の子どもたちの犠牲は計り知れない。
校則が社会常識や他の法規に反していることが見えず、学校の場では厳守することが最優先されるという非教育的なことが行われていたのである。
条例や規則さえつくれば違反者を処分できるというやり方に繋がらないだろうか?
市の条例・規則や地域活動協議会の規約は誰が作成に参加し、誰のために制定されたものか、なんのために条文が決められたのか、やがては自分たちに返ってくることになるはずである。
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by mihari-obz
| 2013-03-20 07:15