2006年 07月 16日
530億円の改善効果 |
大阪市の福利厚生制度等改革委員会が、最終報告をもって解散になった。161項目中120項目が実施済で、ヤミ退職金・年金の138億円をはじめ給与関連で90億円など、その合計額は530億円の削減を実現したと報じられている。出先の会議中に、ある新聞社から電話取材でそういう説明を受けて感想を求められた。説明された内容に対する「感想」であり、530億円減らすことがけが協調されているようなので、まず「これでよしとすっきりはしない」という感想を伝えた。理由は、1.本当に違法な支出がストップできているのか、他の方法で復活していないか、2.現場はどのような影響を受けているか、という「カット」の検証が気になったからである。ところが、新聞社はとにかく「削減効果」を全面に伝えたいようであったので、翌日〈15日)の新聞記事には各社とも同じ論調で報じられ、私の感想はなかった。ただ、市労連の木下委員長だけが、「なんでも切ればいい、というものではない。あるべき福利厚生とは何かを示してほしかった」というコメントを出されていた。途中でどこかへ消えた元助役は「同和行政のうみを出せ」と求めていた。
木下委員長に全面的に同調するわけではないが、見張り番にも「厚遇削減」を機に、労働強化と大幅減給の上下打撃で、生活がなりたたなくなっている職場の声も寄せられていることから、削減するだけでなく、本当に厚遇削減の影響をきめ細かく検証して欲しいと願うからである。
それは、もちろん労組の役割でもある。
削減したとしているが、残したり復活させているものもあるという情報も寄せられている。違法な支給は誰が考えても削減すべきである。
しかし、なによりも市の仕事を担っているすべての職員が、「市民のための仕事」(公務)「市民に雇用されて市民に公平・公正なサービスをする」(公僕)「公正な職務遂行」(法令遵守)という公務員の基本をきちんと身につけることが徹底されねばならないと思う。
木下委員長が「反省すべきは反省する」と表明されているが、本当に反省が幹部から一般職員まで浸透しているだろうか?「あるべき福利厚生」についての議論の場も必要と思う。
「すっきりしない」という感想には3.職員全体が何を反省し、何を主張すべきかがうやむやになっていることもある。
1例をあげるならば、「ヤミ年金・退職金」住民訴訟である。労組が裁判に参加したことから、まだ弁論準備の段階であるが、一般の法廷で行われている。なぜか?被告側の傍聴参加者が非常に多数だからである。原告側は仕事の都合などで全員参加できず、毎回4~5人の傍聴である。7月13日は少し遅れたため、裁判所事務局で法廷を確認すると「弁論準備ですから原告以外の方は入れません。原告ですか?」と念押しされた。一般法廷へ案内してもらって、ドアをあけると満席である。ようやく1席を見つけて座ったが、被告側の傍聴者は本当に当事者の確認をされているのだろうか、と疑問に思った。どうやら労組の方々らしいが、手続きはとられているのだろうか?そのうえ、みんな怖い顔でにらみつける。とても「反省すべきは反省」が感じられない。「ヤミ年金」支給は違法である。その名のとおり「ヤミ」なのである。
福利厚生制度等改革委員会は解散しても、市民の追及はマスコミに乗らないところで、弁護団の大変な努力とともに水面下で続いているのである。
木下委員長に全面的に同調するわけではないが、見張り番にも「厚遇削減」を機に、労働強化と大幅減給の上下打撃で、生活がなりたたなくなっている職場の声も寄せられていることから、削減するだけでなく、本当に厚遇削減の影響をきめ細かく検証して欲しいと願うからである。
それは、もちろん労組の役割でもある。
削減したとしているが、残したり復活させているものもあるという情報も寄せられている。違法な支給は誰が考えても削減すべきである。
しかし、なによりも市の仕事を担っているすべての職員が、「市民のための仕事」(公務)「市民に雇用されて市民に公平・公正なサービスをする」(公僕)「公正な職務遂行」(法令遵守)という公務員の基本をきちんと身につけることが徹底されねばならないと思う。
木下委員長が「反省すべきは反省する」と表明されているが、本当に反省が幹部から一般職員まで浸透しているだろうか?「あるべき福利厚生」についての議論の場も必要と思う。
「すっきりしない」という感想には3.職員全体が何を反省し、何を主張すべきかがうやむやになっていることもある。
1例をあげるならば、「ヤミ年金・退職金」住民訴訟である。労組が裁判に参加したことから、まだ弁論準備の段階であるが、一般の法廷で行われている。なぜか?被告側の傍聴参加者が非常に多数だからである。原告側は仕事の都合などで全員参加できず、毎回4~5人の傍聴である。7月13日は少し遅れたため、裁判所事務局で法廷を確認すると「弁論準備ですから原告以外の方は入れません。原告ですか?」と念押しされた。一般法廷へ案内してもらって、ドアをあけると満席である。ようやく1席を見つけて座ったが、被告側の傍聴者は本当に当事者の確認をされているのだろうか、と疑問に思った。どうやら労組の方々らしいが、手続きはとられているのだろうか?そのうえ、みんな怖い顔でにらみつける。とても「反省すべきは反省」が感じられない。「ヤミ年金」支給は違法である。その名のとおり「ヤミ」なのである。
福利厚生制度等改革委員会は解散しても、市民の追及はマスコミに乗らないところで、弁護団の大変な努力とともに水面下で続いているのである。
by mihari-obz
| 2006-07-16 08:22